側弯症とカイロプラクティック。ウサイン・ボルトがハンデを乗り越え金メダルを獲得できた理由

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側弯症とカイロプラクティック。ウサイン・ボルトがハンデを乗り越え金メダルを獲得できた理由

子供の治療について,体・姿勢の歪み,各症状について

2020/01/06 側弯症とカイロプラクティック。ウサイン・ボルトがハンデを乗り越え金メダルを獲得できた理由

オリンピックで3大会連続金メダルを獲得した世界最速の男、ウサイン・ボルトを知らない人はあまりいないと思います。

 

ウィキペディア(Wikipedia)によると、身長は196cm、体重は94kgと大きな体であることがわかります。

(現在、陸上競技を引退されていますので現役時の数値だと思いますが)

 

ですがその大きな体に、「側弯症」という障害を抱えていることをご存知でしょうか?

 

「側弯症」とは背骨が左右に湾曲し、脊柱が捻じれ変形する疾患です。

 

背骨が横にカーブを描くため、体幹の左右の筋バランスに偏りが生じるため、変形が大きくなると、スポーツをする上では大きなハンデとなってしまいます。

 

特に短距離走を走るスプリンターにとって、背骨が湾曲することで体幹の不安定性や左右の肩の高さの違いによる腕の振りのバランスが悪くなることは0.1秒~0.01秒を競う競技場致命的ともいえるものです。

 

ですがなぜ、ボルト元選手はそのハンデキャップを乗り越え、三大会連続の金メダルを獲得できたのでしょうか?

 

もちろん、恵まれた体格と身体能力、トレーニングによる日々の努力大前提として挙げられるでしょう。

 

しかし、ボルト元選手がカイロプラクティックによるケアを受けていたことは日本ではあまり知られていません。

 

日本ではカイロプラクティックの施術者は無資格であっても問題ありませんが、欧米ではカイロプラクティックの大学を卒業し、国家資格を得た有資格者でないと施術をすることはできません。

 

慰安的なマッサージのようなカテゴリーではなく、第一義医療(プライマリー・ヘルスケア)として認められています。

 

ボルト元選手は、マイケル・ダグラス氏というフロリダのカイロプラクターによる施術を受けていたそうです。

そして、ボルト元選手は次のようなコメントを残しています。

 

「いつも金メダルを取れるわけではないが、金メダルを取れたときはまずカイロプラクティックのアジャストメントを受けていた。」

 

ボルト元選手のマイケル・ダグラス氏に対する感謝の気持ちが伝わってきますね。

 

また現在では、アメリカの4大スポーツであるアメフト、野球、バスケットボール、アイスホッケーには専属のカイロドクターがついています。

 

スポーツ障害・スポーツ外傷といった故障に対するケアだけでなく、所属選手の身体能力を最大限に引き出すパフォーマンス向上のためのケアとして選手や首脳陣に認められているからです。

 

話を側弯症に戻しますが、ボルト元選手の側弯症は、詳しい分類では「特発性側弯症」だといわれています。

 

 特発性というのは原因がはっきりしない、という意味であり、原因がわからないということは、科学的に有効な手立てや予防法は現在わかっていないということです。

 

ですが手術をしない保存療法では、カイロプラクティックの有効性が示されています。

 

2016年4月に「理学療法科学ジャーナル」誌(Journal of Physical Therapy Science)に掲載された論文では、4週間のカイロプラクティックによる施術でコブ角の減少が認められたことが報告されています。

 

成人期以降は骨の成長もとまってしまいますので、湾曲を完全に消失させることが困難となります。

 

ですので、側弯の悪化を食い止めるために継続的なカイロプラクティックによるケアを受ける方が多いのでしょう。

 

当院に通院されている側弯症をお持ちの患者さんも、定期的に来院すると体が楽だと言われますしね。

 

ボルト元選手も、シーズンのオン・オフを問わずカイロプラクティックによる施術を定期的に受けているようです。

 

それは、側弯症のケアはもちろんですが、骨盤や四肢を含めた全身のチェックをすることが目的だという事です。

 

側弯症で当院に来られる方では、小・中学生のお子さんが多く、将来体の悩みに困らないよう早期の発見・対処をすることが重要だと感じています。

 

早期に発見し、的確な対処をすることで側弯症の進行を防ぎ、脊柱の配列を整え、関節の可動性を維持することが、側弯カーブの減少や背中のコリの軽減に繋がるからです。

 

慢性的な背部痛を抱えている方、悪い姿勢が癖になっているに小中学生の子供さんがいらっしゃる親御さんは、一度背骨と姿勢のチェックが出来るクリニックに相談することをおすすめします。

 


 

 

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